白鳳の会見

白鳳の協会退職は協会側を批判する論調が多いが、一部には中立的で説得力のある意見もあった。
・・・白鳳は現役時代に独断で手順を省いた横綱土俵入り、危険な肘打ちを見舞う立ち合い、観客に手拍子を求める不見識な行為、部屋内のイジメ行為に見て見ぬふり等々、国技の伝統と横綱の地位を軽視した振る舞いは目に余るものがあった。そもそもが部屋を起こす資格、人格が備わっていたのか疑わしい。しかし協会側も部屋の再開時期を示さず「飼い殺し」状態に置いた不誠実は禍根を招く原因の一つではないのか。協会と対立して、平成以降に誕生した横綱11人のうち角界を去ったのは6人の上る。異常事態だ。
白鳳は退職会見で「相撲は神事でもあり礼に始まって礼に終わる。この魅力を若手育成と世界に広める活動をしたい」と述べたが、これまでの行状からしてそれは無理。国技、神事をどこまで理解しているのかまだ疑問は残る。トヨタ自動車会長豊田章男氏がパトロンとして支援を続けると云うが、世界のトヨタがやるべきメセナ活動、社会貢献はまだ他にあると思うのだが・・・そんなこんなで小生、トヨタ車には乗りたいとは思わない。

マイナ保険証 現場は大混乱

拙速な健康保険証のマイナンバー移行で、特に高齢者と担当部署の現場が大混乱を来している。東京杉並区や世田谷区は「マイナ保険証」の有無に関わらず国民健康保険の加入者全員に「資格確認書」を一律交付することを決めたが、厚労省も75歳以上に「資格確認書」を一律交付する。手間の掛かる作業が二重に行われているうえに、そもそも「資格確認書」は「保険証」とほぼ同じもの。これを一律交付するならわざわざ多額の税金を使い大混乱を引き起こしてまで「保険証」を廃止した意味はどこにあるのか。その上に「マイナ保険証」に切り替えた人でも電子証明書の期限5年間で更新しなければ保健証として使えなくなるのだ。2020年9月から23年9月末までのマイナポイント付与キャンペーンでマイナナンバーカードを無理矢理作った人たちはこの更新期に入っている。役所の窓口が再び大混乱するのは目に見えている。一事が万事、強引に進めた政府(河野太郎)の責任は免れない。

原子核はアーモンド型

原子は学校で習った「原子核」の廻りを電子がグルグル回る形はもうかなり古い知識のようだ。原子核の形は最初はサッカーボールのような「球体」と考えられていた。その後、1950年代にはラグビーボールのような「楕円」体が提唱されて3人の研究者はノーベル物理学賞を受賞した。しかし理化学研究所は断面が楕円になるアーモンド形の方が陽子や中性子がより強く束ねられ原子核が安定することを発見。「富岳」によるシミュレーションで新しい理論が裏付けられたと云う。これはひょっとしたらノーベル賞級の発見になるか !?

皇位継承 またお流れ

女系天皇につながる「女性皇族の夫と子に皇族の身分を与える」との立憲民主(野田)案には自民ほかが強く反対して見送りになった。
野田佳彦は国民の85%が支持する「愛子天皇」にすり替えて自案を主張するが、その腹は女系天皇の実現にある。小室圭のような天皇が生まれる危険性を何と考えているのだろうか。もはや与野党一致の安定的皇位継承は望むべくもなく、国会では既に「立法府の総意は諦めて多数決で決めればいい」との意見も出始めた。しかし石破解散選挙では自民党が野党に下るから野田案がまかり通る危険性は十分ある。夫婦別姓でさえガタガタする国会が日本国の未来永劫を決められる筈もない。それにしても読売新聞はエラく評判を落とした。

各地で梅雨入りに…

いまの海面水温は
▽太平洋の東側アメリカやメキシコの沖合は平年より低い
▽太平洋の西側フィリピンやインドネシア周辺は平年より高い
これは「ラニーニャ現象」に近い状態で積乱雲の発生が活発になり太平洋高気圧が強く張り出し、暖かく湿った空気が高気圧のへりを回るように本州付近に流れ込みやすい。よって各地で集中豪雨が心配されると….

当地は14日ころか?

10〜11日と梅雨前線に掛かるが一旦、南下して「えんま市」14日あたりから本格化的な梅雨空になりそうだ。そして21日は早くも「夏至」何とも時の流れが早すぎる。

組織は頭から腐る

政治家の変節はよくあることだが、これはヒドイ。
かって石破は安倍さんとその内閣を後ろから鉄砲を撃つように激しく批判していた。「組織は頭から腐ると云う。上の者が不正を愛すればその下をは自分に忠実な保身と忖度の人物で固める。政策にしても然り。安倍総理は憲法9条の1項・2項はそのままで3項に自衛隊を明記すればいいと云うが、矛盾は矛盾として固定化して「実」はなくとも憲法改正という「名」を取ればいいとお云う思考停止でいいのか?」と石破の弁。
ところが首相の座に就いたら途端に安倍さんと同じ意見を吐き出した。特にごく最近は「自衛隊の明記は大きな第一歩だ。まず自衛隊をきちんと憲法に書き、戦力の不保持を定めた2項の削除などはその先の議論でいい」と述べた。これは思考停止の案ではなかったのか。そして安倍さんを「国賊」と呼んだ総務大臣村上誠一の起用は、石破が云うところの「保身と忖度の人物」で廻りを固めた人事ではないのか。これほど見事に前言を翻して、ほぼ安倍案に同調変節するとは、政治家の前にヒトとして全く信用できない。仰せの通り、石破内閣も、組織は頭から腐っている。

想像通りの喧嘩わかれ

一時はトランプの代弁者として政治を引っかき回したイーロン・マスク、結局はお互いを罵り合って喧嘩別れとなった。先の大統領選挙でマスクは410億円超の献金をしてトランプ再選の立役者になり、その恩賞で新設の「政府効率化省」のトップに就いた。日本で云えば竹中平藏をスケールアップしたようなやりたい放題、ドイツ選挙に干渉するなど越権行為を好きなままにしていたが、しかしこの間、テスラーの電気自動車は売上げも株価も激減して約22兆円を失っていたのだ。札びらで頬を張ったり、お山の大将、暴走政権がいつまでも続く筈がない。

白鳳 退職

大相撲は大の里の横綱誕生で大いに湧いているが、方や、元白鳳の相撲協会退職騒ぎでで水を差す事態だ。現役時代、史上最多45回の優勝など輝かしい記録はあるもの、万歳三唱を強要したり、後輩力士にかち上げなど横綱らしからぬ汚い取り口を重ねたり、暴力指導を黙認したり、いずれは理事長職が目標などと述べたり、相撲道の伝統と秩序を損なう言動を繰り返していた。そして犬猿と云われる照ノ富士が伊勢ケ浜部屋を継承することが決まり、これを屈辱として協会を退職するに至ったのだ。
白鵬を頂点としたモンゴル力士グループは照ノ富士ら後輩を締め上げることはしばしばで、あるときは膝を痛めた照ノ富士に白鳳が「土下座しろ」と命じて、以来、照ノ富士の膝の故障は悪化の一途で番付を下げ続けたと。一部には白鳳擁護の声もあるが横綱の品格を貶めたことは如何ともし難い。本人は協会から外れて若者の育成に励みたいと云うが、そんな指導力があるとはとても思えない。

蒲田東二 氏

宗教哲学者で京大名誉教授の蒲田東二(74歳)博士が大腸ガンで亡くなられたとの報。盲腸から発して大腸に、さらに肝臓、リンパに転移したと。著書「神と仏の出会う国」は日本文化の主流、底流を成す神仏習合を紐解かれたがもちろん小生にはとても難解な内容。それでも名著であることは何となく感じて、いまは手にすることもないくせに枕脇の小棚に置いている。
先月は生まれて初めて「神葬祭」に参列した。故人が家屋敷の守護神になるという儀式だからその手順やマナーは厳粛で些か戸惑ったが ”神様と仏様が出会われた国” をヒシと感じたばかりだ。その著作には「神道は自然から発して、仏教は人間から発した、方や常住、方や求道」「神は在るモノ、仏は成る者」なるほどそうだなと納得。