2024年統計の平均寿命を見ると、1位=日本84.5歳、2位=シンガポール83.9歳、先進医療を誇るアメリカは何と73.7歳の世界50位で日本と10歳も違う。働き盛り “中年” の薬物死(麻薬)が蔓延、経済格差により健康管理がナオザリになっていることが一因だと云う。
そんな最中、トランプは8万人の職員と1兆ドル(150兆円)の予算を牛耳る厚生長官にケネディ(弁護士)を充てた。従妹のキャサリン元駐米大使でさえ「プレデター(怪物)」と評した人物だ。トランプ政権がいかに健康医療行政を軽視しているかの証だ。トランプ関税で国内産業の振興を唱えたところで、寿命が縮じむほど国民が不健康なら経済以前の話だ。トランプの精神と米国民は根底から病んでいる。
2025
米国民の平均寿命は50位
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「言うだけ番長」
もう一つ、正論5月号に面白い記事があった。産経 阿比留氏に安倍さんが生前語っていたことで「政治は人を動かす情熱が不可欠だ。岸田文雄にはそれが足りない。石破茂は一瞬は人を騙して動かす能力はあるが本物ではない。口先だけの「言うだけ番長」だ、と。
石破は10万円商品券で「私の選挙区の人物はいないので公職選挙法には抵触せず法的に問題はない」と言い張り、記者の質問には「政治資金規正法の第何条のどの趣旨のことですが」と居直った。新人議員を集めて仲間を増やすことは政治行為そのものではないか。しかもそのお金の出所があろうことか内閣機密費だとは。安倍さんが云うように誠に卑怯千万なニセ者。「言うだけ番長」の如き可愛らしさは微塵もない。
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赤っ恥
長島昭久(石破補佐官)の正論5月号インタビュー記事、何とも間の悪い内容だ。長島は石破茂に帯同してトランプ会談に同席「トランプからは満額回答」と自画自賛して胸を張っていたのだが、トランプは日本に24%もの上乗せ関税を課した。そもそもが5分ほど顔を合わせただけのどこが首脳会談なのか。いったい何を以て “満額”なのか。内閣の一員に入るとまあまあの政治家でも目が曇ってしまう。当のご本人、先の衆院選挙区選で負けて復活当選をしたとき「私の活動や姿勢の何かが足りない。自問自答して再出発したい」と語っていたが、政治家として一番大事な状況判断力がなかったのだ。かっては民進党を飛び出し維新に接近したり自民に擦り寄ったり、この吾人の政治家信条はおぼつかない。
2025
コミュニティー放送 開局や増力が相次ぐ
南海トラフの防災意識の高まりから、各地でコミュニティー放送の開局やエリア拡大の動きが活発化している。埼玉県上尾市に放送免許が下りて間もなく開局すると云う。稚内では50Wに、沖縄久米島町は80Wに増力した。
コミュニティ放送とは1992年に制度化された超短波放送(FM)用周波数を使用する放送で最大出力は20W。概ね15〜20km四方をカバーし昨年末の全国局数は345局。東日本震災時の効果が実証されたことから今なお開局計画を進める地域も多い。通常、運営に掛かる費用は年間4〜5千万円ながら大方はギリギリ、地元自治体の支援で何とか運用されている。最近はインターネットを使ったサイマル放送も多いと聞くが、流すだけでなく、視聴者から受けることを充実させれば「双方向メディア」として結構イケると思うが、如何?。
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まさに戦争状態
1929年に発生した米国金融街の株価大暴落を機に世界経済は大不況に突入。米フーバー政権は翌年、不況から自国産業を守るため関税法を成立させた。これで米国への輸入品の平均関税率は38%から59%に上昇したが、まん延した保護主義がやがては第二次世界大戦の一因となった。今度の「トランプ関税」はまさしくこれをぞったものだ。
日本が米国に対して課している関税率は「国際貿易の経済文献や政策の実践から得られた非常に確立された手法を用いて計算したものだ」と説明していたが、実は「貿易赤字額」を「米輸入額」で割っただけの、笑い話にもならないお粗末計算法で「46%」と割り出していた。トランプとそのスタッフの稚拙さ幼稚さは目に余る。一事が万事この調子だから、多くの専門家は米国自体がトランプの保護主義政策による最大の犠牲になるだろうと示唆する。そして石破みっとも内閣は右往左往するばかり !!
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再び「ビルマの竪琴」を !!
かってビルマは英国の植民地統治国。軍の一部は独立義勇軍となり日本で軍事訓練をするなど日本と関係を強めた。それに乗じて日本軍はビルマ解放を理由に侵攻、英軍を追い出したが、1年半に渡り日本軍の実質支配を続けた。その後、クーデターで軍政が布かれ「ミヤンマー」と改名した。
さて今度のM7・7「ミヤンマー地震」CNNなどは「死者1万人を越える」などと報じている。この地域もユーラシアプレートとインドプレートの境界付近で、何せヒマラヤ造山活動がいまなお続く地震多発地帯だ。ミヤンマー人(ビルマ)は穏やかな国民性ながら守る仏教徒が9割を占める親日国。しかし日本の支援は軍部に偏り国民生活を潤すまでには至っていない。古から深い関係にある日本とミヤンマーだが最近はロシアや中国が食指を伸ばしている。アジアの赤化を止めるためにも2025年版「ビルマの竪琴」がまた謳われたらいいと思うが….