61年前に観た映画「不思議な世界の物語」の復刻版を見つけた。原盤は保管倉庫が水害にやられて復刻不可能と云われていたのに…70mmフィルムを3台のカメラに装填して同時撮影をするシネラマ方式。上映は当時、日本に2館しかなく、京橋のテアトル東京では3台の映写機を同時に回して25メートルプールより大きな縦9m×横30mの巨大スクリーンに映し出す。館内は椅子から壁から緞帳?幕までオレンジ一色に統一、映写機3台にそれぞれ映写技師が着き、7ch音響には専門の音響技師と館内照明にも照明マンが着いたと云う。ゆっくりと照明が落ちながらスクリーン前の幕が静かに開くと目の前いっぱい湾曲した巨大スクリーンが現れる….もはや映画上映を超えたド迫力と四方八方から響く音に17歳の田舎者は腰を抜かす寸前だった。そうだ「役者や監督にはなれないが、この洗練された映画館のスタッフならやれそうだ」と。大谷翔平にはなれないけどドジャース球場のスタッフになって観客を愉しませる仕事なら出来るかも知れない、思えばこのテアトル東京の仕掛けが世間知らずで身のほど知らずの若造をテレビに向かわせた。
2025
テアトル東京(銀座)
2025
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トランプが揺れ始めた
相互関税の実行を90日間延期したり、FRB議長解任発言を撤回したり、思い違い見込み違いによるトランプディールはブーメランとなって米国を貶めることにようやく気が付いたようだ。いずれの専門家、研究所の分析は結局「最大被害は米国が被る」と警告。そして中央銀行の独立性に踏み込んだことでドル安が起きる前に世界の基軸通貨 “ドル”の信認が揺らいだ。ロシアルーブルや中国元の呼び水になるかも知れず、慌てたトランプはBRICS諸国に「ドルに替わる通過を支持しないように」と念を押すドタバタ。「米国債売り」「基軸通貨ドルの崩壊」このふたつが起きれば米国とてぶっ飛んでしまう。
漫画はトランプが関税というゴルフクラブで尻を叩いているのに熱烈なトランプ支持者は「ありがとうございます! もっと続けてください!」と。もはやまともな人間の域を遥かに超えている。
2025
山笑う
いま頃、ちょうど野山が芽吹くころ、高速で刈羽を過ぎて西山のトンネルを前にすると、如何にも山が笑って見える。”山笑う” “山滴る” “山粧う” “山眠る” 四季折々の変化を巧みに捉えた日本人と日本語は凄いなぁ、大いに感心するも、なんと出典は中国古典だった。あの小狡くて賑やかな中国人にこんな細やかな心象があったとは・・・ただ王朝や民族がそっくり入れ替わる彼の国のことだから、ひょっとしたら異民族かも知れないと….残念、宋時代の郭煕(漢人)だった。そんな違和感をAIにぶつけたところ「山笑う は中国の古い漢詩にヒントを得たとしても日本独特の感受性に根ざした言葉で季語として定着させたのは日本人ですよ」とたしなめられた。試しに「山笑う で一句を !!」と入れたら 「山笑う 雲もほころぶ 水温し」ひどい駄作が返ってきた。
2025
2025
ローマ教皇 死去
世界14億人の頂点、ローマカトリック教会フランシスコ教皇が死去された。この際だからちょっと勉強してみようかな・・・
まずイエス様とその弟子たちが建てた「キリスト教」はローマ帝国の東西分裂と同時に教会も東方・西方教会に分かれた。概ね東方教会が正教会、西方教会はルターの宗教改革によりカトリックとプロテスタントに2分した。カトリックはローマ教皇がトップであり「神父」とか「司祭」と呼ばれる。方やプロテスタントは人間は神様以外みんな同じとの教えから「牧師」と呼ぶ。カトリック教の信者は14億人、プロテスタントは2億7千万人。正教会派や諸派を含めるとキリスト教全体は23億人に上り世界の3人に1人がキリスト教徒ということになる。
もう一つ、共産党独裁は宗教と相容れないと思うが、中国ではプロテスタント教徒が急増している。(バチカン市国とは断絶状態)それもこれも中国の一部繁栄の影で格差の底辺は孤立感や疎外感が蔓延していること、毎年200万人近くの留学生が帰国し影の伝道師となっていることなどに一因あるようだ。ひょっとして独裁国家が宗教で崩壊した歴史は数知れず、だ。
2025
もはや国賊
石破政権の右往左往が止まらない。減反を奨励しながら、今度は米国産米の輸入拡大を検討し始めた由。むしろ輸出を推奨奨励すべきなのに、この政府は本当に頭が悪い。国際市場では日本米は最も高い評価を受けている。香港では同じコシヒカリでも日本産は米国産の1.6倍、中国産の2.5倍の価格だと云う。日本人の主食を、関税交渉の材料にするとはただただ呆れる。石破はトランプが日本との交渉に同席したことを「日本重視の現れ」と自画自賛したが大バカもの。日本は御し易くお手軽国だと思っているからなのに。やるコト成すコト国を貶める石破政権さえ責きれない野党も野党、政治の劣化が甚だしい。
2025
骨 卒中
読売新聞 くらし・家庭欄に3日連続で「危ない骨卒中」が載った。骨卒中とは脳卒中と同様、骨折が日常生活を脅かし、命に関わる大事に至ることから名付けられ新造語。2023年転倒事故に絡んで亡くなった高齢者は12,000人で交通事故死者の5倍以上。介護が必要になった原因の1位は認知症(16.6%)2位脳血管疾患(16.1%)についで3位が転倒骨折(14.0%)だと云う。中には1cmにも満たない電源コードを引っ掛けて寝た切りになった事例も紹介されていた。
今さらではないが、高齢者は骨密度が減り骨がもろくなっているが自分ではなかなか気付かない疾患だ。記事には50歳を過ぎたら定期的に骨密度の検査を受けること。カルシウムやビタミンDを積極的に摂る食事、そして転倒しにくい生活環境と注意を呼び掛けていた。
なにせプロ中のプロ、ドジャース フリーマンでさえ浴室で滑って転倒、捻挫をしたくらいだから・・・
2025
正直者は4%?
今月半ば、中央道や東名高速などの料金所にあるETCレーンがシステム障害は8都県17路線、合わせて106カ所の料金所に及び、38時間も大渋滞が続いた。NEXCO中日本は後日払いで料金所を解放して何とか収めたがこの時、無料通過をしたのは約96万台と推計されていた。ところが支払いを申し出たのは僅か2万4千件、何と正直者は4%だった由。その言い分は「向こうのミスで迷惑を掛けたのだからお金は払わないでいいのでは…」一方、NEXCO中日本は「高速料金の通行料は法律で決まっています。ご利用頂いた対価として頂くものであり所要時間を担保するものではありません」と。さてわが輩ならどうしただろう?
現在、ETCの利用率は全国平均で97%と云う。その割にはシステムの改修が遅れていて、2030年には旧式のセキュリティー対応器は使えなくなり、ここでも大混乱が予想される。