新聞の配達休止が始まった

ABC協会の発表によると各紙の発行部数は読売=670万部、朝日=430万部、毎日=193万部、日経=175万部、産経=102万部とある(2023年6月) 1997年の地方紙を含む総計5376万部をピークに減少が続き、四半世紀で2500万部が消えたことになる。
さて「毎日新聞」はこの9月末で富山県の配達販売を休止すると云う。県内の販売数はなんと840部だった。毎日新聞の創刊は1872(明5)年だから150年超の社歴を誇り、多くの名記者や「改正憲法草案」「大相撲八百長」など数々の特ダネを拾ってきたが、近年は極端に左に傾き激しい政府批判、体制批判を続けている。1県だけの休止とはいえ全国毎朝配達を旨とす新聞の一角が崩れたことになる。 みどりの日には題字を緑にするなど洒落た一面もあるが東京新聞並みの偏向が気になっていた。然もありなんか・・・

歴史的天体ショーに立ち会いたい

藤原定家の「明月記」に1006年5月1日深夜、南の低い空に出現した大客星が超新星爆発だったことは余りに有名だが、鎌倉幕府が編纂した「吾妻鏡」にも1181年8月20日の客星の記述があり、これも超新星爆発だったことをシミュレーションモデルを使って東大の研究チームが解明した。
5月にブログに書いた通り、地球から約3千光年離れた「かんむり座T星」が9月までに「新星爆発」を起こすだろうと云う。爆発しても星自体は消滅せず超新星爆発とは違うが北極星並みの明るさで輝くと云うから肉眼でもよく見える筈。そうなったら既知の野田・毛利さん(名古屋市科学館二人とも博士)に直接解説を頂こうかな。何とか歴史に残る天体ショーに立ち会いたいものだ。

ダイポールモード

列島猛暑の原因「ラニーニャ現象」はよく知られているが、インド洋熱帯域の海面水温の差が東西で大きくなる「ダイポールモード」も猛暑をもたらすことを日本の研究者が発見した。
①インド洋東部の海水温が通常より低く上空の積乱雲の活動が弱まる。
②大西洋西端から太平洋東端にかけてモンスーン西風(貿易風)が大きく蛇行。チベット高気圧の北東張り出しが強まり併せて列島上空の偏西風が北側に上がって太平洋高気圧とチベット高気圧が重なる。今夏はラニーニャに加えてダイポールモードの発生が予想されるので、昨年夏以上の猛暑になりそうだと・・・この歳になると、厳冬より酷暑が堪える。

免許更新の認知機能検査

運転免許の認知機能検査、64の品名から16個を書き出す記憶力検査は前回(75歳)89点だった。どうしても出てこない品名が2〜3個は出てくる。巷ではポスターサイズの一覧図や書籍が山積みになっているが、老生、来春の2回目検査に向けて、手作りの一覧表を作ってトイレや風呂の壁に貼ってはみたもの、こんなことで認知症(記憶力)がテスト出来るか疑問や抵抗感の方が大きくてなかなか頭に入らない。検査を拒んだバイデンが怨めしい。

当地33.8度

当地、今日の最高気温33.8度、湿度70%、とにかく蒸し暑い。玄関脇の「カワラナデシコ」ちょっと色は薄いが咲いてくれた。

フランスもすこぶる親日国

ドイツが中国寄りであることは十分理解した。さてフランスは? 習近平が札びらピンタでエアバス100機を注文、フランスを抑えようとしたがその結果は? オリンピックも始まるしもっと知らなければとネット検索 !!!!
日本に対する世論調査でフランスと日本は友好的な関係と答えたフランス人は7割を超えた。特にフランスの安全保障や経済関係でパートナー国は?の問いに日本は断トツのトップだった。個人主義で合理性を重んじるフランス人は日本の協調性?文化に強い憧れがあることは確かなようだ。
「ジャポニスム」は美術品に限らず今はアニメ、漫画などサブカルチャーにも深く浸透、特に柔道は学校教科に採用されて世界トップの柔道大国だ。また日本人が行ってみたい旅行先の1位はハワイ、2位がフランスで日本人観光客が多いこともフランスの親日観を押し上げている。日本の輸出先としてフランスは21位、輸入先として19位。お互いにそれほど多くない貿易額がかえっていいのかも知れない。ついでに、明治政府は日本の陸軍はフランスを手本に海軍はイギリス式にしたが、普(独)仏戦争後は陸軍をドイツ式に切り替えた。実はこれがイケなかったのではと思ってしまう。因みに「坂の上の雲」で秋山好古(兄)がつくった騎兵はフランス式だった。

南太平洋の親日国

このところ、中国だドイツだトランプバイデンだと嫌な話しばかりが続いて、偶には楽しコトを書きたいと思っていたらいいテーマが見つかった。
親日国の10傑は ①台湾 ②モンゴル ③インドネシア ④パキスタン ⑤パラオ ⑥ポーランド ⑦フィンランド ⑧マケドニア ⑨ブラジル ⑩トルコ
この5番目「パラオ」は日本の日章旗に似せるほどの日本びいき。黄色は「月」を現し「パラオの月は世界一美しいから」と。大戦中には日本軍の前線基地になったにも関わらず台湾と同じく日本ファンが多く公用語に日本語が含まれるほどだ。そして台湾と国交を結ぶ数少ない国に同じく南太平洋の「ツバル」がある。日本政府はこのツバルにサイバーセキュリティー能力向上のため通信関連機材の供与を決めた。台湾や日本や米国とやりとりした情報が中国に漏れないための方策でもあるらしい。ツバルは最高海抜が5mだから海水の上昇で水没の危機も迫っているから、日本は電力設備や港湾整備の支援も急いでいる。とにかく中国からの強力な圧力にも屈せず、親日・親台湾を貫き通すパラオとツバルを何としても助けなければ日本の矜持が立たない。

「ドイツリスク」読後感

元読売の記者でドイツ特派員を経験された三好範英氏著「ドイツリスク」を読んで目からウロコ。特に終章の「中国に共鳴するドイツの歴史観」は衝撃的だった。
「歴史認識を巡る日本と中国の対立を見て、ドイツの政府とメディアは中国に傾斜して日本批判を強める。例えばドイツのある歴史学者は日本の軍国主義者による侵略戦争だけで3500万人の中国人犠牲者が出た。南京事件は目覆う大殺戮で30万人の犠牲者などと中国の主張をそのままの翻訳本を出し多くのドイツ人を納得させた。尖閣諸島の領有問題も然り、日本政府は日本の歴史的罪を認めず、歴史を清算しない姿勢から問題を拗らせている。悪は日本にあるとまるで中国本のような偏見に満ちた内容が続く。ドイツと中国には大陸国家同士の相性の良さがある。さらにナチズムとホロコーストの反省から歴史教育が極端に歪んでこれは共産党中国の教育方針と同じだ。ドイツ人の歴史認識は正統な歴史解釈というより “閉鎖性” “断絶性” ”異質な歴史への糾弾性”が強く、海洋国家的と云うより大陸的国家の色彩が色濃い。まさしく中国的思考に近い」と記した。
日本の中にある「ドイツ見習え論」は決して日本のためにはならないことを心底納得した次第。そしてフランスの日本観もぜひ知りたいと思った。

そして英雄になった トランプ

シカゴ大学は2021年1月にトランプの支持者が米連邦議会議事堂を襲撃した事件後から継続した世論調査を行ってきた。ことし直近の調査ではトランプの再選を阻止するためなら暴力が正当化されると答えた人は10%に及んでいた。このうち銃を保有している人は3割超。一方、トランプを再選させるためなら暴力の行使を認めると答えた人は7%でこのうち約4割が連邦議会襲撃事件に関わった人を “愛国者” だと考えていた。これでは百数十年前の西部劇時代さながらの様相ではないか。そしてトランプは拳を上げて英雄気取り、第47代大統領となる。誠に由々しきことでとても世界の範たるアメリカではない。

支那と言って何が悪い?

「日本に向けた “中国” からの圧力は飛鳥時代に始まる」と書いた古代史研究者がいたが、こういう安易な “中国” の使い方はよくない。1949年10月1日毛沢東が中華人民共和国を建国したその略称が中国だからで、飛鳥時代には ”中” のチュの字もない。習近平が声高に胸を張る漢族の王朝は秦、漢、晋、明の4つしかなくしかも版図は限られる。だから「中国四千年の歴史」とか「中華民族の中国」とかは在りゃしない。習近平が南シナ海、東シナ海の支配を目論むその海域は「シナ海」ではないか。方やその「支那」は差別語だとして禁止する支離滅裂。何から何まで歪んでいる支那だこと !!