中国から帰化した評論家石平さん、これまで習近平独裁を厳しく批判していたが、友人、維新吉村の推挙を受けて参院選比例区で立候補、最後の最後に滑り込んだ。ただ吉村は大阪市を一帯一路に参画させた張本人だから、維新の推挙は疑問が残る。
一方で昨年、日本に帰化したウクライナ出身評論家ナザレンコ・アンドリー氏は帰化制度の不備を自らの経験として警鐘を鳴らす。
日本の帰化の条件としては ①日本在留資格で5年以上居住 ②18歳以上 ③素行が善良 ④生計を営める ⑤二重国籍は認めない(元の国籍は喪失) ⑥憲法順守 ⑦生活に支障のない日本語読み書き の7項目が求められているが「永住権」が10年間の居住が必要だから、永住ビザより帰化の方が簡単な法的不備がある。しかも帰化が許可された後の「宣誓書」は「私は日本国憲法及び法令を守り、定められた義務を履行し善良な国民となることを誓います」という2行ばかりのあまりに簡単な代物。日本憲法と法令を守ることは国民だけでなく外国人にも求められる当然のコトで、これでは宣誓書としての意味がない。元国籍国からスパイの指令を受けた人物でも簡単に日本人になれるのだ。アンドリー氏は続けて「帰化して100%日本人になった以上、参政権は奪うべきではない。しかし政治家や公の立場いる帰化人がその事実を隠すのは間違っている。候補者の戸籍情報や帰化の履歴を選挙管理委員会が公表する制度にすべきだ」と。至極ご尤もな意見だと思う。
7月 24
2025
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