政府発表談話とは一個人の見解を示すもので国会審議を経たものではなく法的拘束力はない。しかしときの総理は歴史に名を刻もうと、なにかと「○○談話」を残したがる。石破茂もまた然りだが、この吾人の自虐歴史観は安倍さんが一区切りをつけた「戦後」をまた壊してしまう。余計なことはしてくれるな !!
村山政権(1995年)戦後50年談話
わが国は過去の一時期、国策を誤り戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた。私はこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し心からのお詫びの気持ちを表明する。
小泉政権(2005年)戦後60年談話
我が国にあっては戦後生まれの世代が人口の7割を超え、自らの体験や平和を志向する教育を通じて国際平和を心から希求している。とりわけ一衣帯水の間にある中国や韓国をはじめとするアジア諸国とは共に手を携えてこの地域の平和を維持し発展を目指すことが必要だと考える。過去を直視して歴史を正しく認識し相互理解と信頼に基づいた未来志向の協力関係を構築していきたい。
安倍政権(2015年)戦後70年談話
「私たちの親、そのまた親の世代が戦後の焼け野原、貧しさのどん底の中で命をつなぐことができた。それは先人たちのたゆまぬ努力と共に敵として熾烈に戦った米国、豪州、欧州諸国をはじめ本当にたくさんの国々から恩讐を越えて善意と支援の手が差しのべられたおかげである。戦後七十年にあたり国内外に斃れたすべての人々の命の前に深く頭を垂れ、痛惜の念を表すとともに永劫の哀悼の誠を捧げる。しかしあの戦争に関わりのない私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない。