土偶と埴輪

制服スカートの下に体操服のジャージを履いた「はにわルック」の女子生徒が教師から体罰を受けて怪我をする事件が起きた。このスタイル、寒冷地の学校では認めるところもあるが、大阪府立校ではだらしない身なりとして慎むよう校則で禁じていた。しかし多くの高校生は「なぜ禁止するのか分からない。寒さや痴漢対策になるのに」との意見が多い。まあ体罰をするほど見苦しいとは思えないが・・・
ところで埴輪は土偶と混同しがち。体罰先生もちゃんと覚えておいた方がいい。まず土偶は縄文時代(16,000〜2400年前)に作られた女性像の土器で安産や収穫を祈る道具として使われた。埴輪は古墳時代(300年〜700年)ころに武人や動物などを形取り、古墳周りに置かれた死者を弔う装飾品だった。つくられた時代、目的、形状は似て非なり、全く違う。