白鳳 退職

大相撲は大の里の横綱誕生で大いに湧いているが、方や、元白鳳の相撲協会退職騒ぎでで水を差す事態だ。現役時代、史上最多45回の優勝など輝かしい記録はあるもの、万歳三唱を強要したり、後輩力士にかち上げなど横綱らしからぬ汚い取り口を重ねたり、暴力指導を黙認したり、いずれは理事長職が目標などと述べたり、相撲道の伝統と秩序を損なう言動を繰り返していた。そして犬猿と云われる照ノ富士が伊勢ケ浜部屋を継承することが決まり、これを屈辱として協会を退職するに至ったのだ。
白鵬を頂点としたモンゴル力士グループは照ノ富士ら後輩を締め上げることはしばしばで、あるときは膝を痛めた照ノ富士に白鳳が「土下座しろ」と命じて、以来、照ノ富士の膝の故障は悪化の一途で番付を下げ続けたと。一部には白鳳擁護の声もあるが横綱の品格を貶めたことは如何ともし難い。本人は協会から外れて若者の育成に励みたいと云うが、そんな指導力があるとはとても思えない。