蒲田東二 氏

宗教哲学者で京大名誉教授の蒲田東二(74歳)博士が大腸ガンで亡くなられたとの報。盲腸から発して大腸に、さらに肝臓、リンパに転移したと。著書「神と仏の出会う国」は日本文化の主流、底流を成す神仏習合を紐解かれたがもちろん小生にはとても難解な内容。それでも名著であることは何となく感じて、いまは手にすることもないくせに枕脇の小棚に置いている。
先月は生まれて初めて「神葬祭」に参列した。故人が家屋敷の守護神になるという儀式だからその手順やマナーは厳粛で些か戸惑ったが ”神様と仏様が出会われた国” をヒシと感じたばかりだ。その著作には「神道は自然から発して、仏教は人間から発した、方や常住、方や求道」「神は在るモノ、仏は成る者」なるほどそうだなと納得。