読売Webにタイムリーな一文「トランプ大統領にそっくり 100年前の ”アメリカファースト” 」が載った。
アメリカファーストを掲げて外国をディールに引き込んだ大統領はトランプ大統領が初めてではない。1920年グローバリズムより自身の暮らしの方が大切だと考える有権者の気持ちをガッチリつかんで第29代大統領になったウォレン・ハーディング(共和党)だ。就任早々から国際連盟に加盟しないと明言。移民割当法を成立させて米国への移民を制限。緊急関税法で小麦やトウモロコシ、肉などに高率の関税をかけて農家を保護。さらに工業製品にも平均関税率を約38%に引き上げた。この時代、第一次大戦後の好況「狂騒の時代」に酔いしれ一時的に米国経済は強くなったとの自信を深めた米国民だが、対抗した英仏など欧州諸国は報復関税を発動。世界貿易は3年間で3分の1に縮小した。そして1929年10月「暗黒の日曜日」のNY株価暴落から一挙に世界恐慌に突入した。歴史に照らせば「トランプ関税」は失敗に終わる。それにしてもハーディングとトランプ、顔までそっくり。
5月 07
2025
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