昨日12月8日、真珠湾攻撃から84年が経った。読売Webに「戦後80年 昭和100年」という特集ページがあって、見出しサムネールの顔写真が気になって仕方ない。私の昔の顔にどこかが似ていると思えてならないのだ。その標題には「歴史から消された “捕虜第一号” 真珠湾で背負った生きる覚悟 」とある。ますます気になる・・・
写真の主は徳島県阿波市生まれ、酒巻和男海軍少尉。真珠湾攻撃で2人乗りの特殊潜航艇「甲標的」で出撃したがジャイロコンパスが故障して攻撃目標を見失い、結果オアフ島の海岸に漂着、米軍に助けられた。当時の日本海軍は「捕虜となるなら死を選べ」と教育していた。酒巻は処刑するよう懇願したが米軍は手厚く看護、多くの書籍を与えていかに無謀な戦争であったかを説いた。しかし日本海軍は徳島の実家に「生死不明・他言無用」と通知した。甲標的で出撃した10人のうち戦死した9人を「九軍神」と称えたが捕虜となった酒巻だけは軍籍から抹殺したのだ。
酒巻さんが帰郷したのは敗戦から5ヶ月後、実家で「切腹して詫びろ」などの誹謗中傷を浴びたが、恥辱を受けても前を向き多くの優れた若手後輩を育てて81歳の生涯を閉じたと・・・こんないい男じゃないが、やっぱり輪郭とか目とか似ていると思う。合掌 !!
12月 09
2025
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