地球酸素の20%作るプランクトン 半減の危機

地球上の酸素の約20%を生出だしている植物プランクトンが海水温の上昇によって21世紀末までに半減する恐れがあることが米ワシントン大学などの研究で分かった。
この植物プランクトン「プロクロロコッカス」は海面の約75%に生息し、地球上で最も数が多い光合成生物。これまで暖かい海で増えることから温暖化かでも生息範囲が広ひろがると考えられていたが、海水温が28度を超えると酸素生産の機能が急激に低下することが分かった。今後、海水温は30度を超えることが予測され、プロクロロコッカスは今より50%減少して酸素をつくる量は3~10%減ると云う。研究チームのリバレ博士は「短期的には他の種が酸素供給の役割を補完するだろうが、既にプラごみや海洋酸性化、濁りなど多くのストレスを受けている。最も深刻な事態を防ぐために地球規模で対策を急ぐべきだ」と警告している。