歴史の ”if”

トランプとプーチンが会談をした「アラスカ」はカナダを越えた米国の飛び州になる、が、1700年代半ばにロシア人が発見してロシアの植民地だった。しかし財政難に喘ぐロシアは1867年、現在の価値で9000万ドル(133億円)で米国に売却した。世界で1番の安い買い物と云われる所以だ。欲の面が張ったプーチンはさぞや地団駄を踏んでいることだろう。
「ハワイ王国」も欧米からの干渉に悩まされ、1881年来日したカラカウア国王は日本の皇族との縁組で日本&ハワイの連邦樹立など大胆な提案をしたが、時の明治政府は力量不足でこれを断ってしまった。その後、1893年ハワイ在住の米人が暴動を起こしハワイ王国は滅んだが、この時、東郷平八郎の軍艦「浪速」はホノルル港に向い、”礼砲”の名目で砲弾を撃ちアメリカの横暴に一矢を報いた。これが50年後の真珠湾攻撃の下地になったことは云うまでもない。
アラスカがロシア領のままで、ハワイが日本の連邦国だったなら、世界は大きく変わっていただろうに。