「関税の歴史学」

Newsweekは「関税の歴史学」を特集した。タイムリーな企画だと思うが一番知りたい「トランプは関税率決定の権限があるのか」についての解説はなかった。ネット上には・・・
合衆国憲法は租税、関税、輸入税、消費税を賦課して徴収する権限は連邦議会が有すると規定。ただし個別の法律制定で特定の条件を満たした場合には大統領が関税を賦課できるようその権限を委譲している。また中国には対米貿易で恒久的に最恵国待遇を保証する制度を受けており、トランプはこの撤回も求めている。これは至極まっ当な要求だと思うが、問題はトランプ自身が貿易実態を正しく認識せず、また間違った思い込みにより報復的に税率を決めていることにある。「歴史の教訓」には何も学ばず、将来はトランプの醜聞だけが記される。